元幼稚園教諭、元保育士のひぃです。
保育で使える簡単な楽譜を作成しています!
楽譜の中で、♯(シャープ)や♭(フラット)記号は見たことがありますか?
ト音記号やヘ音記号の隣にあったり、音符の隣にあったり何の記号だろう?と思いますよね。
この記事ではシャープ、フラット、ナチュラル記号について説明します。
それではスタート♪
♯♭は何の記号?
このようにト音記号の横や、音符の横に♯や♭の記号を見たことはありますか?
これは、♯(シャープ)♭(フラット)と言います。
ドレミファソラシドは白い鍵盤ですが、♯(シャープ)や♭(フラット)が書いてあると黒い鍵盤になることがあります。
音が変わる記号は♯や♭だけではなく、他にも記号があります。
- ♯(シャープ)について
- ♭(フラット)について
この2つについて説明していきます!
♯(シャープ)は半音高くする
♯はその音を半音高くします。
半音って何?と思いますよね。
ファに♯(シャープ)がつくと右横の黒い鍵盤になります。これを半音高くするという意味になります。
しかし、半音高くすると黒い鍵盤になるとは限りません!
♯ミと♯シは右隣に黒い鍵盤がないので白い鍵盤になります!
シャープがつく鍵盤の位置
♯(シャープ)の一覧です。
楽譜(ト音記号) | 鍵盤(赤い丸) |
♭(フラット)は半音低くする
♭はその音を半音低くします。
ミに♭(フラット)がつくと左横の黒い鍵盤になります。これを半音低くするという意味になります。
しかし、半音高くすると黒い鍵盤になるとは限りません!
♭ファと♭ドは右隣に黒い鍵盤がないので白い鍵盤になります!
フラットがつく鍵盤の位置
♭の一覧です。
楽譜(ト音記号) | 鍵盤(赤い丸) |
臨時記号について
臨時記号とは、赤い丸のように音符の左横についている記号のことです。
♯♭以外にも記号があります。
記号 | 名前 | 意味 |
シャープ | 音を半音高くする | |
フラット | 音を半音低くする | |
ナチュラル | 音を元に戻す | |
(♯♯) | ダブルシャープ | 音を半音2つ高くする |
♭♭ | ダブルフラット | 音を半音2つ低くする |
- ナチュラル
- ダブルシャープ
- ダブルフラット
この3つについて解説します。
ナチュラルは音を元に戻す
これはナチュラルという名前で、音を元に戻します。
例①
ト音記号の横にある♭はその後の音符にも関わってきます。
シに♭がついているため1つ目のシは♭シ。しかし2つ目のシにはナチュラルがついているため元のシになります。
小節が変わるとナチュラルは関係なくなり、ト音記号の隣にある♭が適用されます。そのため、♭シになります。
例②
これは1つ目のソにはシャープがついているため♯ソ。この場合同じ小節の中にソの音があると、全て♯ソになります。
しかし、2つ目のソにはナチュラルがあるため元のソになります。
小節が変わると記号が何もついていないため、普通のソになります。
ダブルシャープは半音2つ高くする
(保育で使う楽譜にはほとんど出ません)
ダブルシャープは♯♯と表示されることもあります。半音2つ高くなります。
ファに♯♯がついた場合、鍵盤では次のようになります。
ダブルシャープは半音2つ高くなるため、ソの音になります。
ダブルフラットは半音2つ低くする
(保育で使う楽譜にはほとんど出ません)
♭♭は半音2つ低くなります。
ラに♭♭がついた場合、鍵盤では次のようになります。
ダブルフラットは半音2つ低くなるため、ソの音になります。
ト音記号・ヘ音記号の横にあるシャープ・フラット
ト音記号、ヘ音記号の右側にあるシャープやフラットを調号といいます。
シャープやフラットがついてある音には、それから出てくる同じ音に「♯や♭をつける」という意味です。
♯♭の個数によってハ長調や変ロ長調など名前があります。
1つずつの詳しい解説はこちらをご覧ください。
シャープの長調(明るいイメージ)
シャープの数 | 長調 | 音階 |
0個 | ハ長調 | |
1個 | ト長調 | |
2個 | ニ長調 | |
3個 | イ長調 | |
4個 | ホ長調 | |
5個 | ロ長調 | |
6個 | 嬰ヘ長調 | |
7個 | 嬰ハ長調 |
フラットの長調(明るいイメージ)
フラットの数 | 長調 | 音階 |
0個 | ハ長調 | |
1個 | ヘ長調 | |
2個 | 変ロ長調 | |
3個 | 変ホ長調 | |
4個 | 変イ長調 | |
5個 | 変ニ長調 | |
6個 | 変ロ長調 | |
7個 | 変ハ長調 |
まとめ
- ♯(シャープ)・・・半音高くする
- ♭(フラット)・・・半音低くする
- ナチュラル・・・音を元に戻す
- ♯♯(ダブルシャープ)・・・半音2つ高くする
- ♭♭(ダブルフラット)・・・半音2つ低くする
いろいろな記号が出てくると難しいですね。
童謡など保育で使う楽譜にはダブルシャープ、ダブルフラットはほとんど出ません。
シャープ、フラット、ナチュラルが理解できればOKです!
他の音楽記号については、下記の記事を参考にしてください。
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